黒田の貫禄、辛島のマイペース

どちらのチームにも点が入らない試合、しかもイーグルスが負けてしまった試合なのに何故か面白くて最後まで見入ってしまった。終わってからナゼだろうと考えてみたのだが、黒田の貫禄と辛島のマイペースな投球、その対照的な投げ合いが面白かったのだ。唯一残念だったのは最終回の攻撃時の代打采配。ワンアウト２塁で西田に代えてウイラーを出してしまったこと、今の状態なら西田の方が絶対上だしツーアウト２塁で嶋をそのまま送ったこと、なんで最後にペーニャじゃないの？ウイラーは出すがペーニャは温存の考え方がわからなかった。

それにしても流石の黒田、フロントドアにバックドア、ツーシームどれも本物、メジャーの球筋だった。イーグルスに訪れたチャンスはノーアウト１塁２塁から点が入らなかった時くらいなのだが、その時も内野ゴロばかりで内野の頭を越す当たりが出なかった。

対する辛島は、淡々と表情変えずに投げるだけなのだが嶋のリードに対して首を振らないから？、テンポが良く相手も術中に嵌まる。このリズムがまた見ていて心地よいのだ。

やっぱり、メジャーリーグで実績残した黒田だなあと敵ながら感心しているうちに負けてしまったのだが、なんかマー君が35歳位で戻って来てこんな投球をする姿を想像してしまった。